大道芸としてのビジョン

どんなビジョンを持っていますか?

大道芸としての活動をしていく中で、どんなビジョンを持っていますか?

最近、パフォーマーさん(大道芸を初めて2~3年)と話をしていて、ふと思ったことがあります。

「大道芸(パフォーマー)」として活動をしていくにあたり、

■ なぜ ・・・興味を持ったのか。
■どうして・・・今大道芸として活動しているのか
■この先は・・・どうしていきたいのか

そんな話をしていると、迷路に迷い込んだように、途中からチグハグしていきている。。。

特殊な世界だからこそ、少し迷い込みやすい業種なのかな?と感じました。

大道芸をしている人たちの輪の中に入ってしまえば、同じ想いをもった仲間同士が集まるので、
なんてことないのですが、少し後ろに下がって客観的に見渡すと、大道芸パフォーマーとして活動している

・ピエロ(クラウン)
・バルーンパフォーマー(バルーンアーティスト)
・マジシャン
・ジャグラー
・書道パフォーマー
・飴細工パフォーマー
・  他

一般の人からすると、特別な業種に見られていませんか?

友達にも「なんでそんな仕事をしているの?」とか「それで稼げるの?」とか、突っ込まれて、
挙句の果てには「それで生活できるの?」なんて言われてしまい、少しセンチメンタルになってしまう、
そんなこと・・・ありませんか?

 

私自身、キッズパーティープランナーとして活動を始めた頃は、本当によく周りから
「キッズパーティープランナーってなに?」と言われ、少し鬱陶しく感じることもありました。
今では、「キッズパーティプランナー」と名乗る方が増えて、その言葉に対してのイメージが湧くような時代になりましたが、
当時は本当にその言葉(単語)さえも知られていない状況でした。

 

そんな世界に入り込んだからこそ、大道芸(パフォーマー)として活動していく上で、
ビジョン(未来・将来像)を持つことがどれだけ大切か実感しています。

人を喜ばすことが好き ・ たくさんの人に笑顔になって欲しい とか、
様々な想いを持ってこの世界に足を踏み入れたのだと思いますが、踏み込んだその先は??

そして、なぜ数ある大道芸の中から、ピエロ(クラウン)やジャグリング専門のジャグラーやマジシャンを選んだのか・・
そこには憧れるパフォーマーがいたり、小さいころに大道芸を見て感動したからという理由などこれもまた人によって様々だと思います。

そういった興味から、足を踏み入れていくことで、技術を磨くようになっていきますよね。
技術が向上していくと、人前でパフォーマンスをしてみたいとか、大道芸として活動していきたいとか、
目標というものが見つかってくると思います。

けれど、ジャグリングやマジックの技術向上ばかりを見ていると、ついつい
自分はこれからどうして行きたいのか。(大道芸になってどうしたいのか)
気づいたら、迷路に迷い込んでしまっている状況に。

その迷路に迷い込まないためにも、どうなりたいかのビジョンをしっかりと考えながら進み、
その想いを言葉にしていくことが大切だと思います。

【 言霊 】という言葉があるように、想いを言葉にして発していくことで、自分の中での迷いも不思議と自然に消え、
ぼや~としていた想いでさえも一本の柱として、どっしりとした姿になっていくと思います。

もし見失うことがあっても、好きだったら、まずは(とりあえず)やり続けてください。

誰に何を言われようと、やり続けていくことで、ゴール(目標)が自然と見えてきたり、
こうなりたいという想い や ビジョンが見えてくると思います。
(※体感済みなので、想いを口にすることはお勧めです。)

 

とにかくやり続ける

とにかくやり続けることは大切です。
好きなことに一生懸命な姿って、例え順調に進んでいなかったとしても、それだけでも輝いて見えませんか?
(本人にはわからりにくと思いますが。)

どんなに自分の課題がクリアできていなくても、どんなに迷っていても、
好きなことをやり続けることが、自分という人間を成長させ続けてくれると思います。
(ちょっとカッコつけすぎかな?)

ジャグリングやマジックのテクニック、バルーンの技術を黙々と練習して、パフォーマンス力の向上を目指すのも素敵なことです。

パフォーマンスの練習は、家でも公園でも、周囲に壊れたり汚したりしなければ、とこでも出来ますよね。
それこそ、自分のお部屋でも。
一生懸命練習して、上手に出来るようになってきたら鏡をみて、パフォーマンスをするときの大道芸としてステージに立っているときの自分をイメージして、このパフォーマンスをどう構成して、披露するのか、考える段階に入っていきます。
そして時には仲間同士で見せ合ったり、意見の交換をしあったりもできます。

一人で練習し続けるよりも、どんなことでも仲間がいると勉強になることばかりですので、まだ大道芸という世界に入りたての方は、ぜひ仲間を作ることも一緒に進めてください。

それこそ、師匠を探してその道を極めていくのも良いのではないでしょうか。

 

そう。

とにかくやり続ける。やり続けることで、自ずと自信もつきます。
自信がつくと、笑顔にもなれるし、お客さんの前に立ったときに、堂々と大道芸としてパフォーマンスをを披露することができます。

 

そして、技術を勉強していくことと合わせて、もう一つ勉強していく必要があるのは、

お客様との接し方 です。

大道芸としてのパフォーマンス力が上がり、とても素晴らしいジャグリングショーやマジックショー、
バルーンショーができるようになったとしても大道芸として仕事を増やしていくためには、
お客様とどう接し(コミュニケーション)、 どうやって仕事を依頼してくれる環境を作るかですよね。

そのために、自分にはなにができるのか を明確にしていくこと。

例えば・・・
ショッピングモールなどの商業施設でのイベントで、パフォーマンスをすることになったとします。
そのときの、あなたは・・・?

■自分のパフォーマンスを見てほしいのか
→アコーディオン演奏が得意・・・足長おじさんになれる・・・などの得意技がある。

■クライアント(依頼主)が、求めているショーをしたいのか
→お客さんがなにを求めているかに合わせて、自分の技を組み合わせて構成をする。

■観客が楽しめる時間を一緒に作っていきたいのか
→ジャグリングやマジック、パントマイムなど、自分が持っている技術と会話力を組み合わせて、お客さんと一緒に盛り上げていく。

あくまでも例えではありますが・・・パフォーマンス力を磨き、ビジョンを持つことで、自分は●●です。(自己PR)
と言えるようになっていきます。

そして、口に出すことで、自分の思い描くビジョンに近づいていきます。

だからこそ、迷ったとしても(迷いながらでも道があるわけで・・・)
やり続けることがとても大切なのではないかと思います。

そして、どんな時でも私たちエンターティナーは、まずは自分が楽しめることをやり続ける必要があります。
自分が楽しければ、自然と笑顔になります。笑顔を相手にみせると、無表情だった相手の顔が、笑顔になったりしませんか?
笑顔の魔法をかけるのも私たちエンターティナーの役割なのではないでしょうか。

自然に身に着けられること

大道芸(パフォーマー)として活動してく中で、お客さん というキーワードはついて回りますよね。
お客さんという言葉がさす先には、観客だったり、クライアントだったり・・・自分を必要としてくれる人に向けられます。

パフォーマンスをする場所があるということは、必ずお客さんがついて回りますよね。
そのときの接し方で、仕事が増えていくのか、減っていくのか・・・分かれ道の一つとなります。

マナー本や接客業などの本を読んで、少しずつ自分に置き換えて、プラスになることだけを抜粋していく方法も
あるかと思いますし、他には・・・実践あるのみでしょうか。

※私の行っている講習会では、マナーのことはもちろん、(名刺交換や会場先に合わせた現場入りマナー等をお話しています)
クライアント様とどう接していくのか、実際に起きた実体験を元にお話ししています。それはさておき・・・

 

実践していくことで、お客様との接し方は、自然に身に着けられることもたくさんあるかと思います。
ただ、その中には、お客様と本人(パフォーマー)だけのやりとりだからこそ、気づきにくい部分もあったり、
自分は良いと思う行動でも相手は嫌だと感じてしまう行動になってしまったりと、思いのほか簡単ではありません。

お客様との接し方は、 これが正解 というものがありません。

一人ひとりに合わせた話し方や接し方(行動)が必要になっていきます。

だからこそ、お客様に興味を持ってください。
そうすることで、たくさんの聞きたい事・知りたいことが生まれ、コミュニケーションがとれるようになります。
そして、経験値を増やしていくことで、無意識でもお客様との接し方は身についてくと思います。

ただ、そこまでには正直時間がかかりますよね。。。

私自身も営業職に就いていた時期があったからこそ、名刺交換や上座・下座、お客様のご自宅に上がるときの
マナー等を勉強する機会がありましたが、その時期がなかったら、知らないことだらけだったと思います。
教えてくれる人が近くにいるのは、本当にとても素敵なことです。時に、怒られたり、注意されたり、自分の思うような状況ではなかったとしても、知らないことを教えてくれる人がいる。
ただそれだけでも、大道芸として活動していくにあたり、大切なコミュニケーションができているのではないでしょうか。

 

大道芸、パフォーマーとして活動していく中で、技術を上げていくことは絶対ですが、
お客様との接し方もぜひ意識して、勉強していってもらえたらいいな。

と思います。

 

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